若桜からお届け☆たね企画室のブログ

みんなで楽しくアイデアを形にしていきませんか?  たね企画『室』と名付けたのは誰でも参加できて楽しい空間にしたいという思いからです。

PLASTIC OCEAN

ツイッターでも話題になったストロー廃止運動

企業が動いてニュースになる


プラスチックスープの海」という本を読みました。
ちょうど少し前に、ストローは使い捨てされた後に大量のゴミとなって
処分しきれないから、飲食店でストローを使わない動きが始まった。
というニュースを見ていたので
きっとそのことが載っている本だろうと思って借りてみました。

bookmeter.com


普通のアイスコーヒーは良くてもドロッとした飲み物はストローなしで
どうやって飲むんだ!とニュースを見た人が騒いでいましたね。
ストローがダメなのではなくて、その素材が問題のようです。




本を読んで想像できたのはストローだけじゃなくて
リサイクルできるプラ容器でも、処理場でなく捨てられてしまったら…

自然の中で大きいものなら動物の足を引っかけさせたり、
小さいものなら誤飲して内臓を塞いだり、餌と思い食べて栄養失調に、
形が崩れ細かく千切れていって小さな生き物の体に取り込まれた後、
だんだんと食物連鎖でプラスチックを食べない生き物にも、
餌の生き物の中に含まれているので影響がある。
という全体への広がりでした。

著者たちが調査を活動を始めたのが
1990年代で、ストロー廃止に企業が動いたのが2018年
海洋ゴミはもちろんストローだけじゃなくて、各国の漁具やポリ袋、
パイプの中を水圧で掃除するためのバネ。など様々でした。

本が出版されたのは2012年、
日本の津波もたくさんのゴミを海に流し出した原因に挙げられています。

タイトルのプラスチックスープとは?


泣いている人魚姫(海の精?)が描かれている表紙が目を引きました、
内容はたくさんのことが書いてあり、一言ではまとめにくいです。

びわのたねは瀬戸内の島が故郷なのでそこへの行き帰りは船です、
瀬戸内海で船に乗っていると塊で浮いているゴミにときどき目が行きます。

でも海のスープには見えない、ゴミはゴミと思っていました。
プラスチックスープの海」という本には写真が載っています、
調査で掬い上げた海水の写真を見たときに何となく意味がわかりました。

この本では太平洋など陸から離れた外洋に潮の渦に集められたゴミを
スープの具に見立てて、そして浮かぶゴミの周りで濁っている海水は
プランクトンほどに細かく砕けたプラスチックのポタージュスープ

なのかもしれないと写真を見たときにびわのたねは思いました。

文ではこう説明されていました。

プラスチックの破片でできた薄いスープである。
プラスチックの破片で調味し、ブイ、もつれた魚網、浮き、枠箱、
その他もろもろの大きめの残骸といった「ゆで団子」があちこちに
浮いているスープである。

 

他にゴミがいっぱいなのになぜストローか


2018年の9月7日のニュース動画




プラスチックごみが減れば、海やその他で分解されず残るゴミも減る。
全体から見ればストローのゴミはそこまで量がないかもしれないけれど、
ニュースで発表されてインパクトはありました。

世界企業がまず動いて、日本の企業もそれに続く形で動き出しました。
分解されないプラスチックごみは溜まっていく一方です。

散らばってしまったゴミを集めるのはとても大変だから、
ゴミを出さないように使わないで済むプラスチックは無くそう。

大手企業が廃止運動を始めたのは話題性もあってよかったです、
ニュースがなければ、びわのたねがこの本を読むこともなかった。

ストローを使っている店が悪、廃止した店が正義じゃなくて
どうしてだめなのかがわかったら、レジ袋持参運動や、
ごみを分別して処理しやすくすることの大切さがわかりました。